注：このオーストラリアのATMに関する記事は1991年当時の話です。現在でも基本的には変化がないようですが、あらかじめご承知の上お読みください。
最近先進国の銀行はどこでも自動支払機ATMを使っています。オーストラリアも例外ではありません。でも、随分日本とは違う点があります。まず引出しの限度額が１日わずか５OOドル（当時約４万円）。一方、日本では通常数十万円から百万円です。引き出し限度額が少ないので最初は困りました。家を借りて家具などの購入をするのにお金が必要だったからです。
一方、ATMへの入金は制限がありません。しかし、機械がお金を数えるのではないようです。どうやら、お金を機械に入れると後で人間が数えるようになっています。機械の信頼性が低いかどうかは知りません。どうやらこれはクレジット・カードと小切手の使用が一般的なためのようです。オーストラリアでは大きな支払いは現金ではしないのが普通です。
また銀行に預け入れるのは現金だけではありません。なんとATMは小切手も受け付けます。このためどうしても人間が確認する（機械ではサインは読めない）必要があるわけです。銀行と提携している店ではクレジット・カードではなく銀行のカードで買い物ができます。使った額はすぐ店の口座へと振りかえられるしくみです。後に日本でも始まったデビット・カードですが、１９９１年にはオーストラリアで既に一般的に使われていました。
さらにATMを使って暗証番号を変えられるのも特徴です。（もちろん前の暗証番号を知っている必要がある。）一枚のカードで複数の口座を管理することもできます。１日２４時間土曜だろうと日曜・祝日であろうと現金をおろすことができます。（時間外の手数料はかかりません。）街中のあちこちに機械があります。さて、日本と比べてどちらがより便利でしょうか？