国旗掲揚

この記事を書いた時点では、オーストラリアのビクトリア州政府は保守派が握っていました。そして、先日州の教育大臣が、全部の小中学校は国旗掲揚をするようにという、どこかで耳にしたことのあるような発言をしました。共和国への移行論議と並んで、まるでイギリスの植民地のような国旗を変えろという世論も根強いす。ですから、それを牽制してのことだったと思われます。

ところが実際にはかなりの学校には国旗掲揚用のポールもないそうです。その上今年度州政府が教育予算を大幅に削った恨みもあり、ほとんどの学校長が反発を示しました。世間一般の意見も学校の自主性に任せるべきだという風潮で、結局大臣は思い通りに行かないことを認め、発言を撤回しました。

今回もオーストラリアの悪口?を書くつもりではいます。しかし、上の例でもわかるように、ある面でオーストラリアは確かに日本より社会が成熟していると思います。主権がどこにあるかはっきり認識されていると言っても良いでしょう。反面成熟さを見せている中流以上の階級と、そうでない階級の差がはっきりしているようにも感じます。貴族のいるイギリスほどではないにしろ、日本と違い階級意識がはっきりしています。


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