メルボルンに住み始めてから2ヶ月以上が経ちましたが、予想どおりレストランにはまだ一度も行っていません。大学の職員の人などに尋ねても、あまり外食しないそうだし。いったいメルボルンの町にある、あの膨大な数のレストランでは、誰が食べているのだろうか?と非常に不思議です。しかたがないので普段のメルボルンのアパートでの食生活について書きましょう。
はっきり言って日本食はほとんど食べていません。日本食はオーストラリアでもポピュラーで、日本食の材料は大丸デパートに行けばほとんどなんでも手に入るのですが。また中国人が経営する食料品店などにも醤油が置いてあったりします。コメも安いのですが(特売でキロ70円という時もありました)も一週間に一度くらいしか食べません。
でも、メルボルンの食材は国際色が豊かです。そのため、考えようによっては、食生活もとても豊かです。
最近食べているのは、もっぱらイタリアンです。イタリア系移民が多いおかげでパスタの種類の豊富なこと!常に五種類くらい常備して、今日はミートソース、明日はホワイトソース、明後日はマリナーラ、といった具合に楽しんでいます。それにメインとして肉類を1品、サラダにスープというのが最近の定番メニューです。
スーパーマーケットにはイタリアの他、タイ、インド、中華などの材料や調味料も置いてあります。タコス(タコ酢ではない)があると思えば、ザワークラウトもあります。食に関してはとにかく多国籍といおうか無国籍といおうか…。いずれにしろ自炊派にとっては嬉しいところです。
昼はアパートにいる時は1個15円のインスタントラーメンをよく食べます。日本のラーメンと違い、水をかなり少なめに作ると結構食べられることを発見しました。大学でお昼をとるときはたいてい弁当持ちです。サンドイッチを作っていくことが多いです。
それにリンゴが1個。オーストラリアのリンゴは小さくて1個が一人分です。味は酸味が強く、日本の昔のリンゴの味がします。さらにジュースを1パック。私の同級生たちはほとんどが途上国からの留学生です。そのためか、例外なく弁当持参です。他の学生はサンドイッチやミートパイを買って食べているようですが。
同級生たちは、宗教による規制があるので、自分が食べられるものだけを弁当にして持ってきているようです。イスラム教徒もヒンドゥー教徒もいますから。このため、外食に誰もつきあってくれないので私も弁当、というわけです。でも社会人でも昼食に千円をかける、なんていうことはほとんどない様子です。
順序が逆になりましたが、朝はもっぱらパンにコーヒーです。パンもやはり種類が豊富で、イタリア風、ギリシャ風、アラブ風、ドイツ風、フランス風、なんでもあります。私が朝食用に良く買うのは穀粒の混じった食パンです。コーヒーは豆で買いますが、イタリアン・ローストが一番一般的なようです。大丸へ行くと、日本のコーヒー屋さんのように十種類以上の豆が置いてありますが、学生には割高で手を出していません。
(「メルボルンの食生活」の記事は、メルボルンに着いて3ヶ月後に書いたものです)