メルボルン大学では大学院生は他の学生と明確に区別されています。むしろ大学のスタッフのような扱いを受けているのです。例えばユニバーシティ・ハウスというレストランやコーヒーショップのある施設があります。ここは大学院生か教職員しか使えません。学部生だけでは入れないのです。そして大学院生は無料でコンピュータ・センターや統計センターのサービスを受けることができます。
でももっと驚いたのは、ある日の会議です。「院生は参加するように」と表示が出ていたので行ってみました。すると、なんと農学部の今後をどうするかというのが議題でした。私の隣に座っていたのは副学部長で、私が在籍する森林科学コースの責任者です。
この会議には決定権はありませんでした。しかし、海外からの留学生にまで大学の方針をどうするかに関して発言の機会があるとは!驚きました。発言はしなかったけど、夢にも思いませんでした。まあ、発言はしませんでしたけど。
友人の中にはイギリスやアメリカの大学院に留学した人もいます。でも、大学院生が会議に出るというような体験は聞いたことがありません。メルボルン大学に特徴的なのか、それともオーストラリアに特徴的なのか。そのあたりはわかりませんが。