メルボルンの郊外にずっと夜間外出禁止令が出ているところがあります。と言っても別にゲリラが出るわけではなく、外出していけないのは猫です。
英語では Cat curfew と言います。詳しくはこちらを参照してください。
![夜間外出禁止令](https://melbourne-university.kakite.com/wp-content/uploads/2024/09/b655de688e0a05b8f364a89b4ab0bddc.webp)
メルボルンの東側にはダンデノンというちょっとした山があります。ここは、国立公園になっています。でも、今ではそのすぐ境まで宅地化しています。そこで問題になっているのが飼い猫です。猫が夜間国立公園に侵入して、保護されている鳥や小動物を殺すわけです。このため、せめて猫が活動的になる夜だけでも外に出さないように、という法律ができたました。しかし、馬鹿な飼い主が多いのは日本と同じのようす。例えば、「うちの猫に限ってそんな悪いことはしません。」と言い張って、なかなか守ろうとしない人がかなりいるそうです。
オーストラリアでは飼い猫のほかに野生化して増えた猫が大問題になっています。襲われて絶滅近くまで追い込まれている鳥や有袋類もかなりいるそうです。この他にも不注意なヨーロッパ人が持ち込んだ動物で野生化して問題になっている動物も多くいます。例えば、キツネ、ウサギ、ブタ、ヒキガエル、水牛、ラクダ、ロバなどです。ただし、その中でも飛びぬけて環境に悪い動物は白人なのだそうです。人間に夜間外出禁止令を出しても、環境が良くはなりませんね。