グレート・オーシャン・ロード

Great Ocean Road ( グレート・オーシャン・ロード)というのはメルボルンから海岸沿いに西に向かいアデレードへと続く道のことです。海岸線が変化に富んでいて観光名所の一つになっています。この海はまた浅い上に良い港が無く、また海岸沿いには岩場が続いています。このため、昔から船の遭難の名所として有名で、今でも100年以上前の水夫の墓が道路際にあったりします。本当はWilson’s Promontory National Park と言う国立公園へ行こうと思ってツアーに申し込みました。でも、人数が少なかったのか9月に入ってからの雨続きで各地で川が氾濫しているためか、中止になってしまいました。それで代りに Great Ocean Road へ行った訳です。ただし、料金は少しおまけしてくれました。

グレート・オーシャン・ロード

グレート・オーシャン・ロードの海岸線の最初の部分は険しい山肌を削った曲りくねった道路が続きます。第一次大戦から帰還した兵士が建設にたずさわったそうです。この部分の風景は確かにきれいですが、日本のリアス式海岸などと比べるとちょっと大味な感じがします。その後の部分は風景が一変し、石灰岩の台地を海が侵食している所になります。台地から海岸線までは切り立った高い崖でそれが延々と続いています。入り組んだ部分、取残されて島になったところ、侵食でアーチになったところ等などなかなか壮大です。こちらは一見の価値があります。規模の大きさはさすがに大陸です。

ロンドン橋と呼ばれている二重アーチは1991年に片方が崩壊してしまったそうです。従って、今は片方しかありません。「London Bridge 落ちる」という歌を連想させます。崩壊した時に先の方にいた観光客が二人取残され、ヘリコプターで救出されたそうです。また現在12使徒と呼ばれている大きな岩塊の並びがあります。これらは、ツアーガイドの説明によると、以前は単に尖塔(pinnacles)と呼ばれていたそうです。それを客寄せのために新たに名付けたのだそうです。黙っていればわからないのに。

オーストラリアのツアーバスは車内が禁煙なのはもちろん。さらに、車内での飲食も禁止です。その代り休息が頻繁にあります。また他の国だと一日ツアーは昼食つきなのが普通です。しかし、ここではほとんどが昼はレストランのある町で停車。勝手に好きな物を食べてください、というシステムです。ドライバーがツアーガイドも兼ねていて、運転しながら歴史や風景の説明もするという結構大変な仕事です。どれもこれも人件費を減らし料金を押さえるためのようです。


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