オーストラリアは食事がまずいとよく言われているようです。本当でしょうか?ちょっと考えてみましょう。
日本人留学生とイギリス人学生の会話
イギリスに留学した友人から聞いた話。賄いつきの下宿にいたそうですが、昼食はなんとチョコバー1本。イギリス料理がまずいかどうか、という以前に食に対する関心度が日本人とは随分違うようです。
イギリス料理を巡る面白い会話。
日本人留学生「ロンドンにはおいしいもの(イギリス料理)が全然無いわ。」
イギリス人「そんなことはない。ロンドンには中華もイタりアンもフランス料理店だってあるじゃないか。」
日本人留学生「・・・・・。」
この会話はイギリスの食べ物がまずい事を皮肉った作り話だと思っていました。ところが最近メルボルンに関して同じ様な話を、それもオーストラリア人自身が書いているのを新聞で見つけました。
「20年前、『オーストラリアの料理はイギリスと同じで、ただもっとまずいだけだ』と言われていたが、現在メルボルンでは各国からの移民のおかげで世界中のうまいものが食べられるようになった。」
というもので、イギリス料理あるいはオーストラリア料理といったものがどちらも抜け落ちています。自分達の食べ物をまずいと自覚しているのはまあたいしたものですが。街を歩いても確かにオーストラリア料理屋などというものは皆無だし。
しいてイギリス系の食べ物をあげるとしたらミートパイと、フィッシュ・アンド・チップスくらいしか思い浮かびません。こうして見ると最初の日本人留学生とイギリス人の会話も真実味を帯びてきました。イギリス並みにオーストラリアは食事がまずいのでしょうか?
オーストラリア料理が存在するかどうかという面白い議論も国営のラジオで行われていました。オーストラリア人自身も自信がないようです。